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採用面接前に配慮・確認すべき11のポイント
採用手法・採用知識採用面接では公正な採用選考を目指しましょう。「人を人として見る」のが大切で、応募者の基本的人権を尊重する必要があります。面接とは「応募者の適正と能力を見る」場です。先入観や偏見で決めつけないようにしましょう。
では公正な採用選考とは一体どのようなものでしょうか。男女雇用機会均等法を皆さん知っていますが、具体的に禁止されていること。NG質問など実際にどのような質問をしないように気をつけるべきか、具体的な内容を採用選考フローごとにまとめました。
採用選考時に配慮すべきこと
本人に責任のないこと
・本籍・出生地に関すること
・家族に関すること
・住宅状況に関すること
・生活環境・家庭環境に関すること
本来自由であること
・宗教・思想に関すること
・支持政党に関すること
・人生観・生活信条に関すること
・尊敬する人物に関すること
・労働組合・学生労働など社会運動に関すること
・購買新聞・雑誌・愛読書に関すること
その他
・身辺調査などを実施しない
・合理的・客観的に必要性を認められないこと
(採用選考時の健康診断を実施しない等)
採用選考前に確認すること
社内体制
・採用に関わる担当者全員が公正な採用選考の考え方を理解している。
・採用に関わるマニュアル等が全担当者に周知徹底されている。
採用基準・採用方法
・募集職種の職務を遂行するために必要な採用基準を明確化している。
・応募者の適正・能力のみを採用基準としている。
・特定の人を排除するような条件になっていない。
・採用基準に適した選考方法となっている。
求人の提示
・事務所の情報(事業所名、事業内容等)
・労働条件(仕事内容、労働時間、賃金等)
・応募条件(資格、学歴等)
・採用選考に関する情報(応募方法等)
応募書類
・一般求職者には、JIS規格に基づいた履歴書を使用する。
・戸籍謄本や本籍・家族の職業などを書かせる用紙・エントリーシートは使用しない。
学力試験・作文
・業務遂行に必要な知識・能力を持っているかどうかを判断するために実施する。
・作文のテーマが家庭環境に関するものや、思想、信条等を推測するためのものになっていない。
面接
・面接によって何を判断するか明らかになっている。
・外面的な容姿や印象にとらわれず、客観的に判断できる方法、基準ができている。
・質問内容について、十分検討がなされている。
・応募者の基本的人権が十分尊重されている。
採否の決定
・あらかじめ定められた基準にしたがって総合的に評価している。
・不採用の場合、応募者の立場に十分に配慮している。
・入社承諾書に企業側の一方的な取消条件、留保条件をつけていない。
採用決定(内定)後の書類の取り扱い
・募集・採用段階で収集した個人情報は、目的以外に使用しない。
・採用決定後に、採用活動に必要ない書類の提出を求めない。
まとめ
正社員だけでなく、アルバイト・パートにおいても採用選考で気をつけるべきポイントは同じです。就職とは人間にとって、生活の安定や社会参加を通じての生きがい等、生きていくうえで極めて重要な意義を持ち、人生を左右しかねない重大なものです。しっかり理解したうえで今後の面接に役立てください。