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メディア運営の機能設計におけるシンプルさの必要性
雑記・日記・備忘録メディア運営において大切なのはシンプルさであることを忘れてしまっていたので自戒を込めて反省点をまとめました。
あるメディアにおいてボタン表示関連の機能追加することが決まり、管理画面内の既存の機能に追加する形でエンジニアに依頼しました。しかし、プログラムチェックの段階で問題が発生してしまったため、二番目に決めていた機能設計で進めることになりました。
いまになって思えば既存の機能にあれこれと色々な機能を追加すべきではなかったと反省しています。今回は大事にならずに済みましたが、エンジニアさんが無理に実装していたら、将来的に運用中のシステムトラブルが発生していたかもしれません。
経験の浅いディレクターは見える側だけを気にして依頼しがちですが、開発側の機能設計もシンプル設計を意識できると、長期的な運用がラクになります。なぜなら複雑であればあるほど、将来的にバグが発生する可能性が高まるからです。代表的な事例がみずほ銀行のシステムトラブルと言えばわかりやすいと思います。
将来的に別の機能をさらに付与したいとなったときに、掛け算式に複雑になるデメリットがあります。すでに掛け算が始まっていたため、(不幸中の幸いで?)早い段階でバグが発生したことで難を逃れました。
ここまで書くと「それってエンジニアが考えばいいんじゃないの?」と思われるかもしれません。私はこの考え方は違うと考えます。
エンジニアさんも「運用面を気にしないエンジニア」「依頼されたことをとにかく実装しようとする生真面目エンジニア」「(マズいとわかっていても)クライアントに言われたことに立場的にノーと言えないエンジニア」など様々なタイプ・開発状況がいます。
最終的に責任を負うのは自分たち自身であるため、依頼する側が気をつけるべき考え方だと思います。
求人サイト運営においてシステムは複雑になりがちです。最初の設計が失敗しているため長期的に苦しんでいるクライアントを何社も見てきました。
運用したこともないプロジェクトのメンバーに対して「これからリリース予定のサイトの運用を想定しろ」と言うのも酷なアドバイスなので難しいところです。
フロントエンドやバックエンド。ユーザビリティを追求した求人広告入力画面。応募機能や会員登録機能。様々なことを考えなければいけませんが、基本設計の段階から意識的にシンプルさを求めることで、長期的に考えれば運用コストの少ない効率的な運用が実現できます。
一つの機能に役割は一つだけ!シンプルイズベスト!