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【採用ノウハウ】バイトル動画機能の注意点や活用方法
バイトルとバイトルネクスト(旧:バイトル社員)には、求人情報に職場の雰囲気や仕事内容を映像で伝えられる「動画機能」があります。
全国展開する大手飲食チェーンではすでに積極活用が進んでいますが、中小企業や個人経営の店舗ではまだ導入例が少ないのが現状です。
本記事では、筆者が初めて動画機能を採用活動に取り入れた際に気づいたポイントや注意点を、実体験をもとにわかりやすく解説します。
目次
バイトルの動画機能
バイトルの動画機能は無料で利用できます。動画撮影は営業担当が基本的に撮影してくれますが、募集企業側みずから撮影しても問題ありません。
以前は「動画を活用しましょう!」と提案しても「動画を活用すれば応募数が上がるの?」と聞かれると、データ上では表しづらく、少し提案しづらい機能でした。
また求人広告代理店の立場からしても「動画を登録しておくことに越したことはない」とは思っていましたが、どちらかといえば写真や文章を重視していたため積極的には案内できていませんでした。反省します。
今回初めて利用しようと思ったのは採用激戦区エリアの企業から依頼があり、類似案件も応募数の獲得に苦戦していることから「できることは全部やろう」と思ったのがきっかけです。
フロムエーの動画機能
フロムエーも「雰囲気動画」という機能名で動画機能が実装されています。
営業資料によると求人原稿を閲覧したユーザーの15%が動画を視聴しており、動画視聴ユーザーは未視聴ユーザーと比較して応募率が3.5倍だそうです。
フロムエーの動画も画質が綺麗で見やすいです。初回の動画作成・動画掲載に25000円の費用が発生しますが、その分撮影スタッフが綺麗な動画を撮影してくれ、編集もしてくれるようなので、これはこれで利用してみる価値がありそうですね。
バイトルの動画機能の歴史や市場環境
バイトルが業界初の動画機能を実装したのが2010年です。当時からyoutubeといった動画サービスはあったものの、スマートフォンが普及しておらず、ガラケー携帯の動画機能もまだまだ画質が荒い状態でした。そのためバイトルの動画機能も写真のスライドショーがメインでした。いま振り返れば機能が時代に追いついていませんでした。
あれから6年。現在の10代後半や20代前半といった若い世代のユーザーはyoutubeをよく利用するユーチューバー世代です。また2010年と比較してスマートフォンが爆発的に普及したため、30代や40代でも気軽に動画が見れる環境が出来ました。
バイトルの動画機能は動画を見ることに抵抗がない世代に訴求できる手段として有効であると思います。ここ数年のスマートフォンの普及に伴い、バイトルの動画機能も活用できる範囲が広がったと感じています。
動画機能のメリット・デメリット
メリット1:情報量
動画のメリットは写真よりも情報が豊富なことです。求職者に対して職場環境といったお仕事情報を伝えることができます。写真だけでは伝わりづらい「雰囲気」を伝えることができます。
メリット2:検索軸がある
2016年3月からスマホサイトでは新しい仕事検索機能『動画を見て探す』が実装されました。これからバイトルは動画機能を活用している企業を優遇していく方針だと思われます。動画を活用すればアクセスの8割を占めるスマホサイトからのアクセスアップが期待できます。
デメリット
デメリットは撮影に手間がかかることです。また視聴者数のデータが不明なためイマイチ効果の実感に欠けます。ただし大学生の意見を聞くと「動画が見る」とする人も多かったため、手間をかけてでも活用したほうがいいのは間違いありません。
動画機能の取扱説明書
バイトルの動画は、アップロード可能なサイズは50MB以内です。
- iPhone6sで撮影すると30秒撮影で78MB
- iPhone6sで撮影すると20秒撮影で51MB
- iPhone6sで撮影すると10秒撮影で27MB
撮影時間は20秒以下である必要があります。なお私のiPhoneのサーバーで送受信が許可される最大サイズは15MBでした。スマートフォンで10秒以上撮影する場合は圧縮が必要です。
掲載不可と判断される動画
電話番号、外部URL、メールアドレスの表記や、音声、明るさの品質基準が著しく乱れている動画が掲載不可です。また写真や画像を繋いだだけのスライドショー動画も掲載不可の対象とされます。当然ですが音楽・BGM・効果音・演出音において著作権侵害に気をつけなければいけません。
アプリ
撮影時間が30秒を超す大作を作ろうという話になり、アプリを導入してみました。動画圧縮アプリは色々ありますが、当社は「動画圧縮(※)」をapp内から320円で購入・DLしました。圧縮だけでなく動画の合併機能もあったので、このアプリにしました。※現在は使えないアプリです。
30秒で78MBあった動画を5MBに圧縮することができました。圧縮すると画質は多少落ちるものの、許容範囲内であると感じました。単純計算でこのアプリを使えば300秒の動画もバイトルに登録することができます。300秒の動画をあげる企業はどこもいないと思いますが…。
(たまに凄く画質の荒い動画をアップしている企業がいますが、せっかく利用するならユーザーに見やすい動画を提供したほうが良いと思います。)
⇒『バイトル』の掲載料金や申込方法について知りたい方はこちら
おススメしたい動画内容
おススメ1:オーソドックスな自己紹介系
動画で重要なのは「声」や「お店の雰囲気」を伝えることです。飲食店の場合は店内もしくは店の入り口で動画を撮影すると雰囲気が伝わりやすいです。一人だけではなく、アルバイトスタッフも一緒に撮影できればベスト!
例)「はじめまして!焼肉ハラペコ渋谷店/店長の鈴木です!当店で働いてくれるアルバイトを募集しています!髪型自由!時給1200円!ぜひ一緒に働きましょう!」
例)「皆さんこんにちわ!居酒屋リクエストで働いている佐藤です!まかない無料がうちの特徴!ガッツリ稼ぐこともできますよ!私と一緒に働きませんか?」
おススメ2:仕事風景
伝わりづらい仕事の場合は実際の仕事風景の動画もおススメです。特に土木・建築・工事系など職人の募集は「こういう現場で、こういう機械を使って仕事をします」という映像は効果的です。10秒間でも多くの情報を伝えることが出来ます。
理想は実演映像ですが模擬接客でも問題ありません。できるだけ自然体であることがコツです。居酒屋やレストランの場合、一か所に留まらず、店内をグルッと撮影してみたり、動いてみるのも有効な方法です。
おススメ3:インタビュー形式
質問者がアルバイトスタッフに「仕事のメリットは?」「この仕事を始めたきっかけは?」「学業とバイトの両立はできる?」とインタビューします。アルバイトスタッフは質問者に対して喋りますので、カメラ目線にする必要はありません。インタビュー対談を横から撮影しているイメージです。
なお質問者は架空でも問題ありません。いる設定で喋ってもらっても構いません。場合によっては撮影者が質問してもいいと思います。カメラは真横よりも、顔が見れる程度に斜め横から撮影するのがポイントです。質問に関しては字幕にするのも一つの方法です。
おススメ4:情熱大陸や歌ってみた系
上級者向けです。社員のダンス動画という方法もあります。数年前にサイバーエージェントの社員や自治体など様々な組織がAKBのフォーチュンクッキーを踊る動画が人気を博しましたが、今であれば『逃げるは恥だが役に立つ』で有名になった【恋ダンス】や『ピコ太郎』で有名な【PPAP】がおススメです。
他にも情熱大陸のパロディ動画や、NHK プロフェッショナル 仕事の流儀のパロディ動画も面白いと思います。密着取材をしているドキュメンタリー風に撮影してみてはいかがでしょうか。ただし採用に関係のない動画にならないように注意してほしいと思います。
まとめ:動画は恥ずいが採用の役に立つ
利用企業が増えているバイトルの動画機能は、今後さらに「採用力を高める必須ツール」になる可能性があります。
確かに撮影や出演に抵抗を感じる方もいますが、職場の魅力や雰囲気を直接伝えられる効果は写真や文章以上です。まだ導入していない企業こそ、他社との差別化や応募率アップのために一歩踏み出す価値があります。