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震災6年目に考える東北地域の求人数と雇用市場
今日で東日本大震災から6年が経過しました。先日ネットで除染作業員の募集が話題になり、まだ募集しているのかと驚きました。月日が経過すると興味・関心が薄れてしまうものですね。
私自身は過去に宮城県と福島県には行ったことがありますが、岩手県・青森県・秋田県には一度も訪れたことがありません。岩手の不来方城、青森の弘前城、岩手の釜石シーウェイブスは一度は見たいと思っていますが、なかなかタイミングや機会に恵まれず、いまだに実現できていません。
先日テレビで「被災地のいま」が報道されており、その中で被災地で飲食業を営んでいる人にインタビューがありました。それによると震災から数年は復興特需・被災地応援で観光業・宿泊業・飲食業などが賑わったそうですが、現在お店の客足が止まってかなり厳しい状況だそうです。
テレビでは「客足が落ちた」と表現されていましたが、私は「元に戻った」と思っています。震災以前から東北の産業は苦しい状況でした。様々な経済活動がうまくいかないと、雇用も生まれません。雇用が生まれなければ人口は減ります。東北地方だけに限らず、日本の地方は解決策を見いだせないまま構造的な問題に悩まされています。
2017年3月11日時点のバイトルの都道府県別掲載件数は東京都31300件、神奈川県14900件に対して、青森県652件、岩手県722件、宮城県3522件、秋田県605件、福島県1744件となっています。バイトルでは全国チェーン展開している企業が地方の店舗に掲載しているケースが多い為、地元の企業や店舗の広告掲載数はさらに低い数字になります。
日本最大級のアルバイト求人報サイトですら決して多くない求人数です。このことから東北の採用・雇用市場は厳しいことが予想されます。東北で暮らす人々にとって、いまこそ正念場である気がします。