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格安料金の採用サイト制作で後悔しないための4つの注意点
採用サイト制作事業「採用サイト制作をできるだけ安く作りたい」という相談は非常に多く、中には「数万円で作れる会社はありませんか?」という声もあります。
確かに、総額10万円以下で制作できる格安ホームページ制作会社は存在します。しかし、料金だけを見て選ぶと、あとでデザインや契約条件で後悔するケースが少なくありません。
本記事では、格安料金で採用サイト制作を依頼する際に知っておきたい4つの注意点と、失敗を防ぐためのチェックポイントを解説します。
目次
格安の採用サイト制作は本当にお得?料金の裏側
まず理解しておきたいのは、格安料金には必ず理由があるということです。
採用サイト制作の一般的な相場は、オリジナルデザインで30〜80万円程度。一方で「総額10万円以下」や「初期費用0円」を謳う会社は、制作工程や契約条件を削ることで低価格を実現しています。
例えば、テンプレートの流用、原稿や写真をすべてクライアント側で用意、修正は有料、月額費用で回収などが典型例です。安さの裏側を知らずに契約すると、数年後に総額が高額になっているケースは珍しくありません。
注意点① テンプレート利用の限界とデザイン制約
結論:テンプレート型は初期費用が安いが、デザインの自由度が低く差別化が難しい。
格安採用サイト制作会社の多くは、既存の雛形(テンプレート)を流用して制作します。この方法は低コストですが、以下の制約があります。
- レイアウト変更や配色の自由度が低い
- 他社と似た見た目になりブランド印象が薄まる
- 写真や原稿は自社で準備する必要がある
- 機能追加や修正は別料金
実例として、大手採用支援ツール「engage(エンゲージ)」は無料で採用サイトを作れますが、デザインは固定化され、求人広告の訴求力や採用ブランディングには限界があります。
注意点② 初期費用0円の裏側に潜むランニングコスト
結論:初期費用0円は魅力的だが、長期的に見れば割高になる可能性が高い。
「制作費用無料」を掲げる会社は、月額費用で回収するビジネスモデルを採用しています。例えば初期費用0円でも、月額3〜5万円×2〜5年契約が一般的です。
制作会社 | 初期費用 | 月額費用 | 契約期間 | 総額 |
---|---|---|---|---|
A社(格安) | 0円 | 5万円 | 3年 | 180万円 |
B社(弊社例) | 30万円 | 0円 | 制限なし | 30万円 |
短期的には安く見えても、2〜3年後の総額では数倍の差になります。
契約前に必ず「総額費用(2〜3年分)」を試算しましょう。
注意点③ サーバー・ドメインの管理権限を必ず確認
結論:ドメインとサーバーは必ず自社管理にすべき。
制作会社によっては、契約時にドメイン・サーバーの管理権限を制作会社が保持するケースがあります。この場合、契約終了と同時にサイトが削除される、URLが使えなくなるといったトラブルが発生します。
実際にあった事例では、契約終了後にドメイン移管を依頼したところ、高額な移管手数料(数十万円)を請求されたというケースもあります。こうしたトラブルを避けるためには、契約時に権限の所在を確認し、自社で管理することが重要です。
ただし、以下のような場合は制作会社管理でも問題ないケースがあります。
- 制作会社が長期的な保守契約を結び、更新・管理を一括で行ってくれる
- 契約書に「契約終了時にドメイン譲渡に関する費用や条件」が明記されている
- 制作会社が大手で、過去の取引実績や信頼性が高い
このように、契約条件が明確で、将来的な譲渡や移管が保証されている場合は、自社管理にこだわらなくてもリスクは低くなります。
重要なのは、契約前に「契約終了時の取り扱い条件」をきちんと事前に書面で確認しておくことです。
注意点④ リース契約は慎重に判断
結論:ホームページのリース契約は高額化しやすく、解約が困難。
リース契約は、まとまった初期費用を払えない企業向けに分割払いの形を取りますが、最終的な総額が非常に高くなることがあります。さらに契約途中での解約がほぼ不可能で、違約金が発生するケースもあります。
トラブル事例
- 月額5万円×5年=総額300万円
- 所有権は制作会社にあり、契約終了後にサイト引き継ぎ不可
- 解約を希望しても違約金が数十万円発生
こうした契約は一時期トラブルが多発し、国民生活センターでも注意喚起が行われています。もし分割払いを選ぶ場合も、リース契約ではなく割賦契約やローン契約を検討する方が安全です。
後悔しない採用サイト制作会社の選び方
結論:目的・期間・総額の3軸で判断するのが鉄則。
- 目的の明確化:採用数アップ、ブランディング強化、説明会集客など
- 利用期間の想定:1年でリニューアルか、3年以上使うか
- 総額費用の確認:初期費用+月額費用+更新費用の合計
また「採用サイト制作 料金相場」や「採用サイト 制作会社 選び方」などの情報を事前に比較検討し、複数社の見積もりを取得することが重要です。
まとめ|安さだけでなく採用成果を重視しよう
格安料金の採用サイト制作にはメリットもありますが、長期的な費用・デザイン制限・契約条件のリスクを理解して選ぶことが重要です。
安さに惹かれて契約した結果、総額が高くなったり、サイトが使えなくなる事例は少なくありません。採用サイトは企業の採用活動の中核となる資産です。短期的なコスト削減よりも、長期的に成果を生む投資として予算を検討しましょう。