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「採用の裏技」は存在しない|応募が来ない企業ほど見落としている採用の基本
採用手法・採用知識採用活動に「裏技」や「必殺技」は存在しません。
何かを少し変えれば応募が爆発的に増え、優秀な人材を簡単に採用できる――そんな魔法のような方法は、残念ながら現実にはほとんどありません。しかし、採用が上手くいっている企業には共通点があります。それは当たり前の採用活動を、地道にやり続けていることです。
採用に悩む企業ほど「特別な方法」を探しがちですが、実際に成果を出している企業は、基本的な採用活動を丁寧に積み重ねています。
目次
「予算も手間もかけずに採用したい」という相談は多い
採用コンサルティングをしていると、次のような相談を受けることがあります。
「営業職やエンジニアの中途採用が上手くいかない。でも採用予算は増やせないし、これ以上手間もかけられない。それでも応募を集める方法はないだろうか?」
結論から言えば、そのような都合の良い方法は存在しません。
マーケティングでも同じですが「アクセス数を増やしたいが費用はかけられない」「会員登録を増やしたいが広告は使えない」という相談はよくあります。しかし、基本的に成果は投入した予算・時間・人員に比例するものです。
採用活動も例外ではありません。
バズや成功事例は再現できない
ときどき「バズを狙った採用施策」を検討する企業もあります。
例えばYouTubeやSNSで話題になり、短期間で注目を集めた事例が紹介されることがあります。しかし、そうした成功事例の多くは再現性が低い偶発的な成功です。
ある有名なウェブ会社が「テレビCMを一切使わずに世の中を動かす画期的なプロモーション企画案」を募集している話を聞きましたが(相手も無理を承知でしょうが)ちょっと無理すぎると感じました。
YouTubeの動画から世界的に話題になったピコ太郎の成功事例とかありますが、あれは狙ってできるものではないですし、100戦99敗の世界でしょうから狙わないほうがいいと思います。狙ってできたら誰も苦労しません。
採用活動において、こうした偶然の成功に期待するのは現実的ではありません。
大手企業ほど採用に手間と予算をかけている
採用が上手くいっている企業を見ると「ブランド力があるから応募が集まる」と思われがちです。しかし実際には、大手企業ほど採用に多くのリソースを投入しています。
例えば、
- 採用専任の担当者を配置
- 採用専門のコールセンターを設置
- 採用ホームページの充実
- イベントや説明会の開催
- SNSや動画コンテンツの活用
など、多くの施策を組み合わせて採用活動を行っています。
あるシステムインテグレーター企業の新卒採用の話を聞いたとき、驚くほど多くの取り組みを行っていました。
受け身でも学生が集まりそうな企業であっても、
- 海外キャリアフォーラムへの参加
- 留学生向け座談会
- 内定者アドバイザー制度
などを実施し、優秀な人材との接点を増やす努力を続けていました。つまり、応募が集まる企業ほど努力しているのです。
中小企業の場合、大企業と同じように潤沢な採用予算を用意することは難しいかもしれません。しかし採用の本質は、企業規模ではなく「情報発信の量」と「求職者との接点の数」です。
採用サイトの更新や社員紹介の発信など、できることを継続することで、企業の魅力は少しずつ伝わっていきます。
採用がうまくいかない企業ほど「基本」ができていない
採用がうまくいかない企業には、いくつかの共通点があります。それは「特別な施策」を探すあまり、基本的な採用活動が後回しになっていることです。
採用の相談を受けていると「他社がやっていない面白い施策をやりたい」という声を聞くことがあります。しかし実際には、そもそも基本的な採用施策が十分に実施されていないケースが少なくありません。
例えばアルバイト採用では、
- 求人広告の写真が少ない
- 動画機能を使っていない
- 仕事内容が具体的に書かれていない
といったケースがよくあります。
新卒採用でも、
- 採用ブログが更新されていない
- 採用サイトが数年前のまま
- 社員紹介コンテンツが不足している
など、基本的な情報発信が止まっている企業は多いものです。こうした「当たり前の取り組み」を積み重ねることが、結果的に応募数を増やす近道になります。
応募が来ない企業が見直すべき採用の基本
応募が集まらない企業ほど、採用の基本を見直す必要があります。採用活動はマーケティングと同じで、特別なテクニックよりも地道な改善の積み重ねが成果につながります。
例えば、求人広告の写真を充実させる、仕事内容を具体的に説明する、社員インタビューを掲載するといった基本的な取り組みだけでも、応募数は変わります。
求職者は企業の情報を比較して応募を判断します。だからこそ、企業のリアルな情報を丁寧に発信することが重要です。
採用成功の鍵は「普通のことをやりきる力」
採用活動で成果を出す企業に共通しているのは、特別なことをしているわけではないという点です。
求人情報の改善、採用サイトの更新、説明会の開催、社員の情報発信など、一つひとつは地味な取り組みです。しかし、それらを継続して実行することで採用成果は積み上がっていきます。
反対に、面倒な作業を避けてショートカットしようとすると、採用はうまくいきません。大手企業が真面目に採用活動へ投資し続ける一方で、中小企業が基本的な取り組みを怠れば、採用力の格差はさらに広がっていくでしょう。
採用活動に近道はありません。だからこそ、普通のことを普通にやりきることが、最も確実な採用戦略なのです。

