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派遣サイトから学ぶ求人サイト構築のポイント-アデコ編
人材派遣企業はその名の通り、人材(労働者)を派遣する事業です。そのため常に優秀な人材を集客をする必要があり、莫大な求人広告費を各媒体にかけていますが、景気が回復傾向にある中、自社で求人サイトを構築・運用する企業様が増えてきました。
リクナビ派遣やマイナビ派遣やエン派遣に広告出稿するのではなく、自前で求人サイトを構築して運用して、無料で自然に集客できたらと人材派遣企業の採用担当者であれば誰もが思うところではないでしょうか。これから求人サイトを始めようと考えている人のために「管理運用のしやすさ」と「他媒体との連携のしやすさ」という観点からポイントをまとめてみました。
アデコ株式会社
アデコ株式会社
http://haken.adecco.co.jp/
関東の案件数:8173件(2016年4月16日時点)
言わずと知れたスイスに本社を置く総合人材サービス会社です。日本では、広告やCMなどの露出が少なく、国内認知度は低いですが、日本トップクラスの売上を誇る人材派遣企業です。今回はアデコさんの求人ページに絞って解説したいと思います。
求人原稿の分析
この原稿で改善できる箇所が2か所あります。
1.給与欄
この内容通りだと、ダウンロードした際のエクセル上の一つの項目(セル)内に「1800円~(月収例:27万円+残業代)」となってしまい、リクナビ派遣が「給与」と「給与例」が別々の項目(セル)だった場合、運用はかなり難しくなってしまうでしょう。管理運用のしやすさを意識すると理想は「時給」「1800」「(月収例:27万円+残業代)」とするのが理想です。
2.住所欄
給与欄と理由は同じになります。ダウンロードした際のエクセル上の一つの項目(セル)内に「東京都墨田区/錦糸町駅 徒歩5分」となってしまい、マイナビ派遣やジョブセンス派遣と仕様が大きく食い違ってしまいます。理想は「東京都」「墨田区」「錦糸町」「徒歩」「5」とするのが理想でしょう。なお運用の効率を考慮するとテキストではなく、住所コード番号や市区町村コードを割り振るのもありです。
今回のアデコさんの場合、一覧表示を見る限りでは別々のセルになっていることが推測されます。あくまで見やすさを追求した結果、上記のような別々のセルの掛け合わせの表示方法にしているようです。DB(データベース)運用管理とユーザビリティ―の両面を意識されていることがわかります。
まとめ
今回ご紹介したアデコさんの求人ページの仕様はサイト側から感じられる部分だけですが運用方法には全く不便な部分はないと感じました。アデコさんのように全国で約1万件規模を管理するアデコさんクラスとなると全自動レベルでないと運用は困難を極めます。
手動で求人案件の登録や管理をする企業もいますが、アデコさんのように案件数が多い企業さんは自社媒体の管理だけでなく、はたらこねっと等の様々な求人媒体とも連携できる仕様になっています。また数時間単位で案件数が増減しているはずですから、裏側の部分でもシステムの自動化を図られていると推測できます。
これから始める方にもメインの求人媒体くらいはCSV項目を統一したほうがベターです。どこかしらの媒体と連携できるようにしましょう。今回のポイントを参考にしながら求人サイト運用を成功に導いてほしいと思います。