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イーベイ・ジャパンから学ぶ「求める人物像」と漫画キャラの採用ペルソナ設計
日常記録・雑感備忘オンラインマーケットプレイス『Qoo10(キューテン)』を運営するeBay Japan合同会社(イーベイ・ジャパン合同会社)が非常にユニークな人物設計をしていました。
Social Media Service Marketingに書かれているのは下記です。
- 桜木花道のような粘り強さ
- 沢北栄治のようなチャレンジを楽しむ方
- 李牧のような広い視野を捉えた策略家
- モンキー・D・ルフィのような仲間を大切にするやさしさ
- 両津勘吉のような物知り博士
- 茂野吾郎のよう負けず嫌い
- 島耕作のような交渉スキル
- カイジのような運の強さ
- 猫猫のような好奇心
- ※呪術(虎杖悠仁)や錬金術(エドワード・エルリック )はいりません。
- ※長男(竈門炭治郎)である必要はございません。
引用:https://jobs.ebayinc.com/job/tokyo/social-media-service-marketing/403/8492475008
採用要件ではなく「人としての歓迎要件」
この内容は、一般的な求人票にある「必須スキル」や「歓迎スキル」とは別に「人としての歓迎要件(求める人物像)」として記載されていました。
求人票では通常「必須スキル」「歓迎スキル」「求める人物像」といった形式で整理されることが多く、内容も「主体性」「コミュニケーション能力」「チャレンジ精神」など、比較的抽象的な表現になりがちです。
しかしイーベイ・ジャパンの求人では、漫画キャラクターを例にした人物像の表現が使われており、かなりユニークな採用要件の書き方だと言えるでしょう。この文章を書いた採用担当者の漫画好きぶりが目に浮かびます(ノ∀`*)
さらにラインナップを見ると、90年代の少年ジャンプ作品、青年漫画(イブニング)、さらに『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』といった比較的新しい作品まで、かなり幅広いジャンルが並んでいます。
単なる流行ネタではなく、漫画をかなり読み込んでいる人が書いた印象です。作品の年代から考えると、おそらく採用担当者の年齢層は30代後半前後ではないかと推測できます。
大企業では珍しいユニークな採用表現
一定規模の企業になると「社内調整」「ブランドイメージ」「炎上リスク」などを気にして、採用ページの表現はどうしても無難になりがちです。
そのため「主体性」「協調性」「成長意欲」といったどの会社にも当てはまりそうな人物像が並ぶケースが多くなります。しかし今回のイーベイ・ジャパンの求人は、かなり自由度の高い表現が使われています。
「桜木花道のような粘り強さ」「島耕作のような交渉スキル」といった表現は、単なるジョークではなく、人物像を具体的にイメージさせる採用ペルソナ設計とも言えます。
日本人向け職種を意識した設計?
もう一つ気になった点があります。
この職種の求人では、ページの一部に英語が使われていますが、全文英語ではありません。一方で、別職種のアカウントマネージャーの求人を見ると、ページ全体が英語で書かれています。
通常であれば「英語:ビジネスレベル」「英語:ネイティブレベル」などの形で語学要件を記載することが多いですが、この求人ではそうした表現は見当たりません。
推測ですが、英語ができる日本人マーケターを想定している可能性があります。さらに興味深いのは、この職種の募集ページだけ日本人にしか分からない漫画ネタが使われていることです。
これは偶然ではなく「狙っている感」があると感じたのは私だけでしょうか。
採用ペルソナを具体化する面白い事例
求人票の「求める人物像」は、抽象的な言葉になりやすい項目です。
しかし今回の事例のように「キャラクター」「ストーリー」「具体的な人物像」を使うことで、候補者が自分をイメージしやすくなる効果があります。
採用活動では
- 誰に応募してほしいのか
- どんな価値観の人なのか
- チームに合う人物像は何か
といった採用ペルソナ設計が重要です。漫画キャラクターを使った表現は、その一つの面白い方法と言えるでしょう。
余談:漫画ペルソナ設計は実は好きです
私自身、こうしたユニークな採用ペルソナ設計を考えるのはかなり好きです。ただ実際の提案の場では「ふざけるな!」と言われる可能性もあるので、なかなか実践の機会はありません(笑)
漫画に関してはこれまでかなり読み漁ってきたので、その知識には多少の自信があります。もし漫画キャラクターをモチーフにした採用ペルソナ設計や、少しユニークな求人コピー、印象に残る採用コンセプトづくりなどに興味がある企業様がいれば、お気軽にご相談ください。

