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就職差別解消シンポジウム感想記
雑記・日記・備忘録東京都では、毎年6月を就職差別解消促進月間として、東京労働局及びハローワーク等と連携して集中的に各種啓発活動を展開しています。当社は賛同団体として6月8日に東京都産業労働局が主催した就職差別解消シンポジウムに参加させていただきました。
求人広告屋という立場上どうしても募集企業との接点のみで、エンドユーザーである求職者側の接点はありませんので、本シンポジウムを通じて、しっかり現状理解をしたいと思い参加に至りました。
今年が初参加になるため、どういうシンポジウムなのか全く想像できませんでしたが、非常に勉強になった内容でした。人材派遣や人材紹介を生業としている会社にもおすすめしたい。このために準備してきた関係各所の皆様に心から感謝を申し上げます。
キャリア支援センター長の記念講演や、現場からの報告スピーチも素晴らしかったですが、会場で配布していた資料やパンフレットのクオリティの高さに脱帽。公正な採用選考をテーマにした人権啓発ビデオも日本中の面接官に見てもらいたいレベルでした。
他方、身元調査の実施や、本人の適性・能力に関係のない事項を含んだ応募書類など、いまだ古い慣習が残っている企業が多いことに驚きました。就職活動の面接やインターンシップ現場でのセクハラ事例も毎年必ずニュースになっていますが、表に出てくるのは氷山の一角です。課題はまだまだ多いと感じました。
求人広告屋の役割を再認識させられた
求人広告屋の役割は、企業の求人原稿を作成するだけでなく、「その書き方は男女雇用機会均等法的にダメですよ」「〇〇の質問は差別にあたります」「こういう仕組みを導入したら離職率が下がりますよ」といった部分まで助言するのも仕事の一つだと捉えています。
当日の参加者は就職差別に関心があり、知識もある人々だと思います。そもそも就職差別がどういったことなのか理解していない人は参加していないと思います。そういった方々への啓蒙活動は、我々のような人材屋がその役割を担うべきだと思っています。
求人広告屋はクライアントの応募数を増やし、採用を実現させるのが仕事です。しかし、自戒を込めて言うと、企業の魅力を引き出すのが仕事ではありますが、本来の実態以上に良く見せて、求職者を間違った方向にミスリードを誘わないようにしなければいけません。
なまじ我々は採用に関する知識・経験・技術を持っているだけに、ミスリードさせるのは容易。だからこそ、求人広告屋には高い倫理観が求められます。仲介役として存在する求人広告屋が、ミスマッチを助長させてはいけませんね。
まとめ
当社はすべての企業に公正な採用選考に向けた知識を持ってもらうべく、東京都産業労働局やハローワークのマニュアルやガイドラインを活用しながら、今後も継続的に啓発活動に取り組んでいきます。
当社と志を同じくして、公正な採用選考や企業における人権について、社会的気運及び意識の醸成を図ってくれる企業様からのお問い合わせをお待ちしております。
就職差別解消促進月間 | 公正な採用選考に向けて | TOKYOはたらくネット
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