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ポプテピピックから学ぶ求人広告の極意|クリック率と応募率のバランス
求人広告・求人媒体2020年、ある建設系企業のアルバイト募集を担当させていただいた際、表現の自由を100%委ねていただいたことがありました。このチャンスを活かして、思い切って攻めた表現に挑戦したのが今回の事例です。
メインビジュアルには、世代横断的な認知度を誇る『ポプテピピック』を採用し、キャッチコピーには当時社会現象となっていた『鬼滅の刃』のワード「全集中」を盛り込みました。
目次
求人広告の表現には2つの目的がある
求人広告における表現には、明確に異なる2つの目的があります。
① クリックさせるための表現(アイキャッチ型)
- メリット:目に留まりやすく、クリック率が高い
- デメリット:内容が曖昧になりやすく、応募率が低い
② 応募させるための表現(ダイレクト型)
- メリット:仕事を理解したうえでのクリックなので応募率が高い
- デメリット:特徴が弱くなるためクリック率は低い傾向
例:「週3日~OK!居酒屋ホールスタッフ募集」 → 応募重視
例:「今こそ転職の全集中だ!」 → クリック重視(ただし内容不明)
この2つの目的は両立が難しく、媒体や職種、採用難易度によって戦略的に選択する必要があります。
今回の戦略:クリック率を最優先に
今回の求人は建築・土木業界のアルバイト募集。一般的に「応募が集まりにくい職種」であるため、まずは認知と興味喚起=クリック率の最大化を狙った構成にしました。
使用した要素
- メイン画像:ポプテピピック風キャラ
- キャッチコピー:「全集中の現場系バイト」
- ターゲット:若年層・フリーター層・ネタに反応する層
結果として、初日のクリック率は驚異の45%、週平均でも25%という高い数値を記録。しかしながら、応募件数はゼロに終わりました。
ポプテピピックを使った理由
ポプテピピックは、以下の理由から求人広告に向いているキャラクターと判断しました。
- 幅広い世代に知られている
- デザインがシンプルで加工しやすい
- ユーモアとシュールさで広告と相性が良い
- 「何これ?」と思わせるインパクトが強い
このように、広告としてのポプテピピックは非常に優秀です。
ただし、内容が伝わりにくいリスクやターゲット外のユーザーにも届いてしまう副作用には注意が必要です。
結果と反省
正直に言って「応募にはつながらなかった」という結果は残念でした。
とはいえ、建築・土木という採用難職種においては、クリックを集めるだけでも大きな前進です。
次回以降は、
- クリック後に仕事内容をしっかり伝える導線設計
- 応募を後押しする写真・動画の活用
- ターゲット層との“ズレ”を調整したコピー設計
などの改善で、クリックから応募への橋渡しを強化していく予定です。
おわりに|「クソ広告」歓迎の企業様を募集中です
当社では「普通の広告では響かない」「尖ったことをしたい」という企業様、ぜひ一緒に攻めた採用表現を考えましょう。
エイサイハラマスコイ踊りが大好きな採用担当者様、ならびにポプテピピック的な圧倒的なクソ表現でも問題ないと言っていただける企業様をお待ちしております。