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人材紹介会社のスカウトメールが変わった?横文字化・業界用語の変遷と違和感

人材業界で長年仕事をしていると、時代の変化をふと感じる瞬間があります。
最近の若手社会人と話していると、「学生援護会」や「グッドウィル」といったかつての大手人材会社の名前すら知らないというケースも増えてきました。ワイキューブ、ベンチャーオンラインといったかつて一世を風靡した企業も、もはや記憶の彼方という感覚です。
そうした中でも、特に変化を感じるのがスカウトメールの言葉遣いです。
目次
人材紹介業界の「言葉の変化」
昔のスカウトメールの例
- 私は人材紹介会社の鈴木と申します。
- 〇〇様にメールさせていただきました。
- 人材業界で成長しているA社の営業部長の候補者を探しています。
最近のスカウトメールの例
- 私はヘッドハンティングエージェントの鈴木と申します。
- 〇〇様にダイレクトリクルーティングさせていただきました。
- HR業界で成長中のA社のセールスマネージャのキャンディデイトを探しています。
横文字・カタカナ表現が増えた理由
「人材紹介会社」という言葉は今も通じますが、最近では「転職エージェント」や「ヘッドハンティングエージェント」と名乗る企業が増加。
スカウトメールでも「ダイレクトリクルーティング」「キャンディデイト(候補者)」など、横文字が日常的に使われています。
意味は伝わりますが、「ちょっと盛ってない?」という違和感を覚える方も少なくないはずです。
この流れは、おそらく一部企業が「かっこよさ」や「新しさ」を出すために導入した横文字表現が、業界内で徐々に標準化していったものと推測されます。
変化していない人材派遣との違い
興味深いのは、人材派遣業界では「人材派遣」という呼称が今も一般的であることです。
なぜか「人材紹介」だけが「エージェント化」された印象が強く、「名称のブランディング」が戦略的に行われていることがうかがえます。
これからの求人広告も横文字化?
この流れが続くと、いずれ「求人広告代理店」も「ヒューマンアトラクションエージェンシー」や「リクルートメントプロモーションパートナー」など、よりスタイリッシュな横文字を名乗り出す時代が来るかもしれません。
弊社を英語で言い換えるとすれば、「バイトルエージェンシー」といったところでしょうか。ただし、これは商標的にかなりアウトですね(笑)。
まとめ|言葉の変化が伝えるもの
業界の用語が変化することは、時代の進化やサービスの高度化を反映しているとも言えます。しかし、本質的には「何を伝えるか」ではなく、「どう伝わるか」が重要です。
「横文字」に頼ることでイメージアップを図ることもできますが、受け手との間に温度差や違和感が生まれるリスクもあります。言葉は業界の進化の証であると同時に、顧客との距離を測るバロメーターでもあるのかもしれません。