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営業の絶対宣言から考える採用担当の役割と存在価値
雑記・日記・備忘録ある採用担当者の方がネット上で、求人誌の営業から「必ず採用できるから掲載してくださいと言われたので発注したけど、応募すらなかったので出禁にした」という話をしていました。
この話では採用ビジネスにおいて絶対は存在しないはずなのに絶対という言葉を使う求人広告営業側にスポットが当てられがちですが、私は採用担当者側にも落ち度があると思います。その理由と、この事例ではどうすべきだったのかをまとめました。
※どんな状況でどんな募集だったのか前後関係は不明ですので、今回はこの言葉だけで発注を決めたと仮定して考えていきます。(営業が絶対と言う言葉を使うのは良いのか悪いのかは置いておきます)。
採用担当者なら営業の発言や営業トークをそのまま鵜呑みにするのではなく「類似の成功データは?」「アクセス平均値は?」など根拠や事例などの正当性や論理性を求めていない時点で、採用の失敗は採用担当の責任です。営業の言葉だけで判断して発注するだけなら大学生アルバイトでも出来ます。
採用広告費も会社の大切なお金です。採用担当者個人のお金ではありません。必死に頑張って仕事をとってきている社内の営業が、この話を聞くと「そんな単純な理由だけで発注しているの?」とガッカリすると思います。
採用担当者は営業からデータを提供してもらい、自分自身でもそのサイトを調べて競合他社や相性や使い方を把握しなければいけません。一度成功してもそれは季節要因や流行や運の要素が含まれている可能性があるので、前回、採用が上手くいったしても油断せず、毎回調べているなら優秀な採用担当者と言えるでしょう。こうした努力を継続できれば成功確率は格段に上がります。
採用担当者といっても店舗責任者や労務総務と兼任している人が圧倒的に多く、下調べやそうした努力が難しいのも理解できますが、こうした作業を疎かにしてはいけませんし、こうした努力をしないと大手企業に勝てないというのもあります。
昨今では人材サービスや採用管理ツールが次々と生まれていますが、採用担当者は「有名だから」「みんな使っているから」「導入企業数が一番多いから」といった理由で思考停止せず、「なんで有名になれたか」「なんで導入企業が多いのか」を考えなければいけません。
そして「どれが一番自社に合っているのか」「導入時期はいつが最適なのか」「価格は問題ないのか」「運用面に課題はないのか」と様々な観点から検討する必要があります。
ここに採用担当者の役割と存在価値があると思います。それでいくと最初の話に戻りますが、営業担当の言葉だけで判断していたとすれば、その役割を放棄していると言えますね。
高度化・複雑化・多様化・長期化している採用業務ですが、基本的な部分をしっかりこなせれば「絶対に」うまくいきます!
当社では採用に困っていて媒体側の責任に絶対しない企業様からのご連絡をお待ちしております。