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面白くてユニークな採用サイト4選|デザインから学ぶブランディング
近年、企業の採用活動において「採用サイトのデザイン性」や「ユニークな仕掛けな採用ホームページ」が注目を集めています。
新卒・中途採用問わず、ただ求人情報を掲載するだけでなく、ブランディングや競合との差別化を意識した採用サイトが増加中です。母集団形成や話題性を狙ったものから、企業理念を体現するクリエイティブな事例まで、多彩なアプローチが登場しています。
本記事では、今最も面白くてユニークと評判の採用サイト4選をピックアップし、デザインから学べるブランディングのヒントを紹介します。
サントリーグループ
http://www.suntory.co.jp/company/cm/forest-recruit/
サントリーが公開したのは、なんと「動植物の方限定」の採用サイト。天然水の森を舞台に、人類以外を採用するというユニークなコンセプトで、同社のコーポレートメッセージ「水と生きる SUNTORY」を体現しています。
水面を表現した美しいエフェクトや、ソースコードにまで遊び心を仕込む徹底ぶりが特徴。SNS担当を「メジロフクゾウ」とするユーモアも話題になりました。
株式会社スタートトゥデイ(現・ZOZO)
https://st-komuten.jp/recruit/40engineers/
ファッション通販サイト『ZOZOTOWN』を運営するスタートトゥデイが立ち上げた採用特設サイトは、まさにエッジの効いた内容。「ZOZOTOWN作り直しにつき、40名の職人(エンジニア)求む!」と題し、期間限定(2017年5月まで)で募集を行いました。
「マウス片手に命を懸けて咲いて散るのがエンジニア」「仕様変更ごめんだが緊急対応やるしかねえ」といったロックなキャッチコピーが強烈なインパクトを残します。さらに採用動画をYouTubeで公開するなど、攻めの姿勢を貫いた事例です。
株式会社講談社
http://attouteki-boshu.com/
2017年4月、講談社は「大人男性向け、史上最強の連載媒体」を目指し、マンガアプリとWebサイトの開発メンバーを大募集。「圧倒的に大募集」というキャッチコピーと共に展開され、申込期限(2017年5月)を設けて短期間で注目を集めました。
週刊ヤングマガジン人気漫画『中間管理録トネガワ』や『カイジ』の名シーンを活用し、「悪魔的求人…!」「ざわ…ざわ…」といったフレーズがSNSで拡散。ファン心理をうまく刺激したユニークな採用サイトです。
株式会社大熊工業
https://recruit.okuma-industry.com/special/melon
株式会社大熊工業(東京都西東京市)土木事業部の採用サイトは、まさにアイデア勝負。「メロン肩」という力強い身体的特徴を前面に押し出し、屈強さを求めるイメージをユーモラスに表現しました。
「プロテインが好物の方」「タンクトップが似合う方」など、ターゲットを明確にした人物像設定も見事。土木・建築系求人は敬遠されがちですが、このサイトは「楽しさ」と「わかりやすさ」を通じて応募者の興味を引く好事例です。
まとめ
採用サイト(採用ホームページ)は単なる求人告知の場ではなく、企業のブランドを体現し、求職者に強い印象を残す重要なツールです。
近年はネット上で口コミやSNSを通じて一気に拡散される事例も増えており、デザイン性や話題性だけでなく「企業の姿勢やメッセージ」をどう伝えるかが成功の鍵となります。今回紹介したサイトはいずれも独自のコンセプトを持ち、遊び心と戦略性を兼ね備えた好事例でした。
これから採用サイトを検討する企業の方は、ぜひブランディングの武器としての視点も意識しながら取り組んでみてください。今後もユニークで参考になる採用サイトを見つけ次第、随時追記していきます。