BLOG
適職診断から考える自分に向いてる仕事を知る意味
雑記・日記・備忘録職業選択のミスマッチは、いまだに解決されていないテーマです。
新規大卒就職者の3年以内離職率は約30%と高止まりしたまま。「やりがいのある仕事」「好きを仕事に」「自分に向いている仕事」といった言葉は溢れているのに、決定打となる方法は存在していません。
転職サイトを見ると、リクナビNEXTやマイナビ転職など、多くの媒体に「適職診断」機能があります。いくつかの質問に答えると、自分に向いている職業を提示してくれる便利な仕組みです。
試しに私も診断してみました。結果は「優しく頼れる意外な優良物件タイプ」。保守的な職場環境で強みを発揮できるとのこと。向いている職業は教師や講師、音響、積算(建築・土木関連)などだそうです。
正直なところ、あまりピンときませんでした(^_^;)
たとえ性格的な適性があったとしても、教師になるには教員免許が必要ですし、講師には専門知識が求められます。適職診断で「向いている」と言われても、「なれるかどうか」はまったく別の問題です。
弁護士や政治家に向いていると診断されたとしても、資格、学歴、資金、タイミングなど外部要因の影響は非常に大きい。適性だけで職業が決まるわけではありません。
さらに現実的な問題として「求人があるかどうか」も大きな壁になります。地方に住んでいて講師の求人はどれほどあるのか。小説家や漫画家が向いていると言われても、生活できるのか。向いている仕事がわかっても、選択肢が存在しなければ意味を持ちません。
そう考えると「自分に向いている仕事を知ること」にどれほどの意味があるのか、少し疑問も湧いてきます。
適職診断が示すものと示さないもの
職業選択について考えさせられる作品に、『iメンター~すべては遺伝子に支配された~』(小出もと貴)という漫画があります。
最新の遺伝子情報を基に「iメンター」と呼ばれるタブレットが人間に的確なアドバイスをする近未来。将来の夢は叶うのか、このひとは最良の結婚相手なのか。自分は、いつ死ぬのか。iメンターは全て数字で「正しい生き方」を教えてくれる。本当に人間の幸せは「遺伝子」だけで決定されてしまうのか?
遺伝子情報から最適な職業や結婚相手、寿命まで示してくれる世界。そこでは「正しい生き方」が数字で提示されます。
この物語が突きつけるのは、向いている職業がわかるということは、同時に向いていない職業も明確になるという事実です。プロサッカー選手に憧れて目指していても「才能なし」と判定されてしまえば挑戦の余地すらなくなる。
もし10代の段階で職業適性が完全に決まってしまう世界だったらどうでしょうか。効率は良いかもしれませんが、寄り道や失敗、偶然の出会いから生まれるキャリアは存在しなくなります。
現実の世界では、ミスマッチは確かに存在します。しかし、そのミスマッチこそが経験値となり、次の選択をより精度の高いものにしていく側面もあります。
職業選択のミスマッチは悪なのか
新卒3年以内離職率30%という数字を見ると、職業選択のミスマッチは大きな社会課題に見えます。ただ、ミスマッチを完全にゼロにすることは、おそらく不可能です。
向いていないかもしれない仕事に挑戦できる環境があること。そこから学び、方向転換できる柔軟性があること。そのほうが、長いキャリアを考えれば健全なのかもしれません。
「向いている仕事を最初から当てる」ことよりも、「違ったら修正できる」ことのほうが、現代のキャリアでは重要ではないでしょうか。
職業選択は、診断結果で決めるものではなく、経験の積み重ねで磨かれていくもの。そう考えると、ミスマッチも悪くないのかもしれません。
当社では『優しく頼れる意外な優良物件』タイプの担当者様からのお問い合わせもお待ちしております。診断結果に自信がなくても、行動する人は歓迎です。

