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リスキリングの問題点とスキルアップへの目的意識
雑記・日記・備忘録東京都ではリスキリング助成金(中小企業人材スキルアップ支援事業)を始めるほど、現在リスキリングに注目が集まっています。
リスキリングとは「技術革新やビジネスモデルの変化に対応するために、新しい知識やスキルを学ぶこと」を意味します。学び直しとも呼ばれています。
資格取得の言葉と誤解される方もいますが、資格取得は手段の一つです。リスキリングの意味はより大きく、学ぶことそのものを意味します。
リスキリングのデメリットの一つに「目的意識がもてない」が挙げられます。時間と手間をかけて新しいスキルを学んでも、実務にどう生きるかがわからない、見えてこないといった課題です。
先日、マーケティング職で働いてる若手社員に「システム開発の要件定義について学ぶ勉強会をしよう!」と提案したところ「実際に必要なときになってから知りたい」「学習意欲が持てない」と拒否されてしまいました(´・ω・`)ショボーン
悲しい結果になりましたが、たしかに実際に必要な状況にならないと真剣に覚えられないので、彼の言うことも一理あります。覚えなければならない状況であれば習熟度も早いです。いわゆる目的意識の問題です。
一方で、必要になってから学ぼうとしても時すでに遅し。とくに中小企業やベンチャー企業にとって、何も知らない人間に仕事を振って、失敗させながらゆっくり学んでもらう余裕がありません。
20代前半の若手社員なら知識スキルがないのが当然なので許されますが、30歳前後で必要な状況になってからリスキリング(学び直し)を始めようとしても確実に遅いです。
「要件定義できる?」「これから覚えます!」と言われても仕事を任せることが出来ません。優秀な部下からは「上司のくせに無能」と陰口言われてしまいます。
仮に30歳~35歳前後で転職したいとなっても汎用性の高いスキル(ポータブルスキル)がないと転職マーケットからも評価されません。
キャリアにどう生きるのかわからない資格マニア的なスキル獲得は否定的な考えですが、人生何が起きるかわからないので、20代のうちから色々と学んでおくことに越したことはないとも考えています。
20代のうちから生涯勉強の意識をもって新しいスキル獲得に積極的にならないと、30代や40代になって苦労します。
強引にでも学んでもらうのがいいのか。どうすれば無駄を嫌うと言われているZ世代に理解してもらえるのか。目的意識が低いまま学んでも意味はないとも悩みながら難しい問題だと感じました。
できれば20代の若手社会人には、限定的・偏らずにスキルアップしてほしいなと思っています。
異世界転生漫画の世界では特定の能力に全振りして無双する展開が最近のトレンドになっており、バランスよく鍛える登場人物は「器用貧乏」型にされてしまっていますが、現実世界ではバランス良く鍛えることをおすすめします。
マーケターを極めるにしても、SEOだけでなく、SNSや広告運用もできると仕事の幅が広がります。将来的に管理職になると事業全体を管掌しなければいけないので、オールラウンダー的な存在が求められます。
株式会社学情が実施したアンケート調査(※)によると、人材育成や人的投資に積極的な企業には、志望度が高くなる傾向があるとのことです。ただ実際に就職すると、目の前の業務に忙殺され、上記のような目的意識が湧かない学習は学びづらいのかもしれません。
リスキリングの前に、本人の向上意欲・モチベーションを爆上げする支援が必要だと感じた今日この頃です。
当社では「モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います」「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います」「無職の最強賢者」「追放された転生重騎士はゲーム知識で無双する」が好きな担当者からのお問い合わせをお待ちしております。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000861.000013485.html