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人材紹介会社のスカウトメールから考える時代変化
人材業界に長く在籍していると時代の流れを感じる時があります。現在の若手社会人と話をすると学生援護会を知らなかったり、グッドウィルを知らなかったりします。おそらくワイキューブやベンチャーオンラインも知らないことでしょう。4社とも昔は知らない人がいないくらいの大手企業でしたが…。
私が一番馴染めないのが横文字での言い方が増えたり、「ちょっと盛ってない?」という言い方が増えたことです。実例をご紹介させていただきます。
昔
私は人材紹介会社の鈴木と申します。
〇〇様にメールさせていただきました。
人材業界で成長しているA社の営業部長の候補者を探しています。
今
私はヘッドハンティングエージェントの鈴木と申します。
〇〇様にダイレクトリクルーティングさせていただきました。
HR業界で成長中のA社のセールスマネージャのキャンディデイトを探しています。
数年前から人材紹介会社とは言わず転職エージェントもしくはヘッドハンティングエージェントと名乗る企業が増えてきました。間違いでありませんが、いまいち納得感に欠ける気がします。私の感性が古いのかもしれませんが、どこか言葉の違和感を感じてしまいます。これが意識高い系なのかな?
同じ人事業界の中でも人材派遣業界はいまも人材派遣と呼称しています。人材紹介だけ変化したイメージがあり、なぜなのか考えたときに一部の企業が使い始めたのが業界全体に広まったイメージがあります。「なんかよくわからないけど新しいことをやっている感」を出すのには便利な言葉ですが意味は同じです。
このままいくと求人広告代理店もヒューマンエージェンシーとか、リクルートエージェンシーと名乗る日が近いかもしれません。リクルートトップパートナーの会社と誤解されそうですね。弊社を横文字で表すとバイトルエージェンシーが正しいかもしれませんが、商標的に大いに問題がありそうです。