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求人屋が考える消える職業・なくなる仕事の未来予想図
雑記・日記・備忘録2014年にイギリスのオックスフォード大学が認定したことで注目を集めた、あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」ですが、求人屋としても雇用情勢に関わる出来事なので非常に注目しています。しかし「本当になくなるのか」と半信半疑に思っています。その理由をまとめました。
消える職業・なくなる仕事
消える職業として702業種が発表されていました。パン屋、肉屋、ウェイター、カフェ店員、ブリーダー、スクールバス運転手、駐車場係員、自転車修理人、ホテルフロントスタッフ、建設労働者、壁紙張り職人、カーペット張り職人、人事関係アシスタント、ツアーガイドなど様々です。
消える職業の職種一覧で特に気になる職業は①レジ係、②ネイリスト、③電話オペレーター、④タクシードライバーです。この職業は採用が難しいと呼ばれている仕事で求人数は結構あります。首都圏のスーパーやコンビニでは慢性的な人材不足に陥っています。
消える職業の中でも一部は業界全体がシュリンク(縮小)していたり、すでに消えかけている「仕立屋」「訪問販売員」「露店商人」などの職業がある中で、10年後でもこの4職種に属する求人規模は確実に大きいままでしょう。
消える理由としてロボットが代替されたり、オートメーション化されるのが大きな理由ですが、求人サイト運営会社としては大きな顧客層(収入源)がいなくなってしまうことに繋がります。本当にすべてなくなってしまったら大変ですが、この話題に関してはかなり懐疑的に考えています。
レジ係は本当に10年で仕事が消えるのか
消える仕事の中にレジ係があります。レジに関しては「無人化する」という意味でしょう。疑問に思う理由としてコンビニのレジスタッフがいなくなったら盗難や窃盗の対策問題が残ります。また故障時のトラブル対応や、返金対応など完全自動化に対応できるのか疑問が残ります。
二番目に、人間がいなくなったら高齢者がついていけない気がします。いまだ現金主義が根強い日本人。20代は現金を持ち歩かないキャッシュレス文化が広まっている中で、高齢の方は現金主義が根強いです。
こうした理由が原因なのかはわかりませんが、技術的には10年前からセルフレジで無人化できるのに、試験導入はあれど、いまだ本格的に広がっていくという話を聞きません。
もしも無人化すれば小売業界は大切な年配層の顧客を逃がすことになると思っています。スーパーも一部でセルフ清算レジを導入している企業もありますが、個人的には(同じ値段なら)有人レジに並んだほうが楽だと考えてしまいます。
もしもセルフ清算レジを導入するならポイント還元などで実質的に値段を少し安くするか、一気に導入するかの二択でしょう。後者は設備投資や既存スタッフのリストラ等かなりの決断が求められるので、現実的なのはポイント還元で少しずつ使い方を理解してもらい利用者を増やしていくやり方です。
新しい職種が増えてプラマイゼロなのか?
江戸時代から現在に変えて物凄い技術革新が生まれました。その過程で消えていった職業もありますが、増えた職業もあります。大失業時代に突入すると煽る記事もありますが、いい具合にバランスがとれていくのではないでしょうか。
タクシードライバーが消えるのはまだかなり先
アメリカでは自動運転技術に関するニュースを聞きますが、10年後に日本全国で自動運転車が本格導入されているのかと考えると絶対に無理だと思います。
消える仕事の発表が2014年なので、すでに4年が経過していますが、いまだ実験段階。あと6年後に入れ替わるためには最低でも3年後くらいには導入が始まっていないといけないと思いますが、雲行きはかなり怪しいです。
アメリカの実験でも自動運転とはいえ人間が運転席に乗る仕組みのようですし。仮に事故が起きた際の責任問題も残っています。数十年後の未来として消える方向に進んでいるのは確実ですが、今から20年後くらいになるのではないでしょうか。
まとめ
レジスタッフがあと10年でいなくなるとは思っていませんが、労働人口減少など人材不足が社会問題化している中でロボットが解決してくれる世の中も期待しています。私の仕事もなくなりそうですが…。
オックスフォード大学が認定 あと10年で「消える職業」「なくなる仕事」
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/40925
日本の労働人口の49%、人工知能・ロボットで代替可能に 10~20年後
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1512/02/news111.html