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求人屋目線で考察するジモティー上場分析の話
雑記・日記・備忘録掲示板サービス『ジモティー』を運営している株式会社ジモティーが2020年2月7日にマザーズ上場しました。有価証券報告書によると売上高9億8千万円(2018年12月期)。従業員数49名(臨時雇用23名含め)、平均年齢32歳との情報が書かれています。
2011年に会社設立から9年目にして上場。元々はシーエー・モバイルやグルーポン・ジャパンで活躍した小野裕史氏が創業し、現在の代表取締役の加藤貴博氏はリクルート出身。経営陣にもリクルート出身の片山翔氏や、リブセンス出身の岩崎優一など人材系出身のメンバーが揃っています。
月間5億9千万PVを誇る国内でもトップレベルのメディアを運営していますが、カテゴリの一つに求人があります。現在は主にアドネットワーク事業者への広告枠の提供で収益を上げていますが、今後は求人カテゴリを注力するものと三つの理由から考察しています。
第一の理由に経営陣に求人ビジネスを得意とするメンバーが揃っている点。第二の理由に求人市場の市場規模から考えると売上拡大しやすいジャンルだと言えるからです。第三の理由にテレビCMで求人機能をアピールしていたからです。
いまのところジモティーで募集したい企業は無料で募集できる仕組みですが、なんらかのオプション枠の販売での収益化も考えられます。すでにオプション機能は実装されていますが、それほど多彩な機能課金ではないので、オプション価格の引き上げや新規のオプションサービスが考えられます。
もしくは株式会社じげんが運営している『アルバイトEX』のように提携サイトへの集客支援の強化も考えられます。どちらにせよ大量のトラフィックを武器に、マネタイズする方法はたくさんあります。
過去には手配師による犯罪の募集もしくは詐欺・マルチ・違法取引・闇バイトに近い募集もあり、犯罪募集プラットフォームになっている点を懸念していました。
トラブルが多いと評判でしたので上場はしない(できない)だろうと予想していましたが、予想に反して上場のニュースが飛び込んできて驚きました。
監視体制の構築やカスタマーサポート体制の強化など現在は数年前と比較してかなり改善した模様ですが、求人カテゴリに関わらず掲示板サービス上での個人間取引である以上はトラブルの完全排除は難しいと考えられますので、どのようにして防止していくかが今後の課題と言えるでしょう。
問題点はあるもののユーザーが多いのは評価できる点です。タウンワークやマイナビバイトのような求人サイト型ではないサービスですが、こうしたサービスが今後の求人掲載の一つの選択肢になりうるかもしれません。
早速ですが応募効果を確かめるためにも鳥メロのプリン同好会をジモティーでメンバー募集したいと思います。当社ではメンバー募集に応募してくれる採用担当者様からのお問い合わせをお待ちしています。