BLOG
スタートアップ採用がうまくいかない理由|よくある失敗と改善策
スタートアップの経営者や人事担当者の方の中には、「採用がなかなか上手くいかない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
確かに大手志向が強まる中、スタートアップにとって採用は年々難易度が上がっています。しかし、過去10年以上にわたり数多くのスタートアップを見てきた中で、「採用がうまくいかない企業には共通する落とし穴」があることも見えてきました。
本記事では、スタートアップ企業が陥りがちな採用活動の失敗パターンを4つに整理し、その背景と改善ポイントを解説します。
目次
特徴①Wantedlyに頼りすぎている
多くのスタートアップが、採用チャネルとしてWantedly(ウォンテッドリー)に偏りがちです。
もちろん、Wantedlyはカルチャーマッチを重視する中で有効なツールですが、採用成功率が芳しくない場合、複数のチャネルを活用する視点が欠かせません。
大手転職サイト(リクナビNEXT・マイナビ転職)や人材紹介会社(リクルートエージェント・doda・パソナなど)を利用することで、候補者層の幅が大きく広がります。Wantedlyはコスト面の手軽さが魅力ですが、採用の成否は予算より戦略にかかっていると考えるべきです。
※Wantedlyが登場する前はファインドジョブしか利用しない企業が多かった印象です。
特徴②採用コストを極端に抑えようとする
「SNSで募集をかけて自力で採用したい」という気持ちは理解できますが、それだけでは限界があります。
特にFacebookやX(旧Twitter)などでのリファラル採用は、成功確率も低く、採用できたとしてもスキルやカルチャーが合わないリスクもあります。
コストを抑える意識自体は大切ですが、採用難が続いている場合は、一度きちんと予算をかけて母集団を広げる戦略を採るべきです。広告出稿やエージェント活用によって「検討してもらえる状態」を作ることが、最初の一歩になります。
特徴③採用情報がWeb上にほとんど掲載されていない
コーポレートサイトに採用情報が十分に掲載されていない企業も多く見られます。
特に1ページで構成された”ペライチ”サイトでは、会社のビジョンや働き方が伝わらず、応募者に不安を与えることになります。
最低限、募集職種や業務内容、働く環境、チーム構成、社員の声などを掲載するだけでも印象は大きく変わります。創業間もないスタートアップでも、透明性を意識した採用情報を発信することが採用力につながります。
特徴④採用専任担当者が不在で兼任状態
採用を経営者やバックオフィス部門が兼任しているスタートアップは少なくありません。
しかし、他の業務が忙しい中で採用にリソースを割けないと、採用活動が後回しになってしまいます。
採用がうまくいかない原因は時間と専門性の不足です。通年で数名以上の採用を予定している場合は、採用担当を専任または外部人材で確保し、仕組みを整えることが重要です。
スタートアップが本来持つ「採用の強み」とは?
スタートアップは不利な点ばかりではありません。20〜30代の若手人材の中には、大企業よりも裁量権やスピード感のある環境を求める層も一定数存在します。
さらに、社会的インパクトのあるプロダクトやサービスに共感してくれる人材が集まりやすいという点も強みです。給与や福利厚生が大手に劣っていても、ビジョンとやりがいで戦えるフェーズが、まさに創業初期です。
失敗しないスタートアップ採用のために見直すべきポイント
採用チャネルの分散と最適化
1つの媒体に固執せず、採用ターゲットごとにチャネルを使い分けましょう。たとえば、若手エンジニアならGitHubやQiita、マーケターならWantedly+note連携、ビジネス職なら大手媒体やエージェントとの連携など、ターゲットに合った選定がカギです。
コーポレートサイトの採用情報の充実
特設の採用ページ(採用LP)を用意し、会社の想い・働く人・ポジション別の魅力を丁寧に見せることが、母集団の質を高めます。SEOも意識して構成すれば、媒体に頼らず検索流入からの応募も期待できます。

採用オペレーション体制の設計
応募対応、スカウト配信、エージェントとの連携、面接調整など、採用活動には多くのオペレーションが必要です。兼任で手が回らない場合は、業務の分解と外注・業務委託の活用で、採用フローの属人化を防ぎましょう。
信頼できるパートナーとの連携
Webマーケティングや広告設計、人材紹介会社との協業など、採用支援の専門家と連携することで、リソース不足を補い、客観的なアドバイスも得られます。特に創業期は、外部の知見を積極的に取り入れるべきタイミングです。
採用改善にWebマーケティングは必須
スタートアップ採用の最大の課題は”母集団形成”。つまり、そもそも応募が来ないことが最大のボトルネックです。
弊社では、求人ページや採用LPのSEO対策、Indeed運用支援、SNS広告の設計など、スタートアップの採用集客を包括的に支援しています。実際に「オウンドメディア運用で応募数が月10倍に」「応募単価を半分以下に」などの事例もあります。
⇒まずは自社の採用戦略を見直してみませんか?無料相談はこちら
まとめ
スタートアップにとって、採用は経営そのものです。採用戦略が整っている企業は成長し、後回しにされている企業は優秀な人材を取り逃がします。
大切なのは、現状を正しく見つめ、改善の一歩を踏み出すこと。今回紹介した4つのありがちな失敗を回避し、自社の魅力を適切に伝える工夫を積み重ねていきましょう。
採用でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。