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ドラゴンクエスト5の仲間モンスターシステムから学ぶ採用活動と人材育成
採用手法・採用知識最近、久しぶりにプレイステーション2版『ドラゴンクエストⅤ天空の花嫁』を遊び直しました。スクウェア・エニックスを代表する名作RPGとして、多くの人が一度はプレイしたことがあるのではないでしょうか。
改めてプレイしてみて驚いたのは、このゲームが「採用活動」や「人材育成」と非常によく似ていることです。モンスターを仲間にする仕組み、育成の考え方、組織のバランス――どれも企業の採用戦略やマネジメントに通じるものがあります。
本記事では、ドラゴンクエスト5のストーリーやシステムを例にしながら、採用活動や人材育成に通じるポイントを考察していきます。(※ネタバレを含みますのでご注意ください)
ドラクエ5を知らない人のために簡単に説明すると、本作の最大の特徴は、シリーズで初めて「モンスターを仲間にするシステム」が導入された点です。
戦闘終了後、特定のモンスター(スライムなど)が一定確率で起き上がり、プレイヤーの判断で仲間にすることができます。言い換えれば、戦いの中で出会った存在をスカウトし、仲間として組織に迎え入れる仕組みです。まさに企業の「採用活動」によく似ています。
ドラクエの最終目的は、世界を救うために魔王を倒すことです。これは企業経営で言えば「社会を良くする」「価値を生み出す」といったミッションや存在意義に近いものと言えるでしょう。
その目的に共感した仲間が集まり、それぞれの役割を発揮しながら困難を乗り越えていく――このプロセスこそがドラクエ5の大きな魅力です。ゲームの世界と現実の組織づくりは、意外なほど似ているのかもしれません。
ドラクエ5には、戦士タイプや魔法タイプ、サポート型や万能型など、さまざまな特徴を持つ仲間モンスターが登場します。プレイヤーはそれぞれの能力や役割を理解しながらパーティーを編成し、ストーリーを進めてボスを攻略していきます。
これは企業の採用活動にもよく似ています。営業職、エンジニア、営業事務や経理といったバックオフィスなど、または新卒採用と中途採用など、職種や役割が異なる人材をバランスよく採用しなければ、組織として十分な力を発揮できません。同じタイプの人材ばかりを集めても、会社はなかなか成長できないのです。
そして冒険の途中では「メタルスライム」や「はぐれメタル」といった、仲間になれば非常に頼もしい強力なモンスターにも遭遇します。しかし、彼らが仲間になる確率は極めて低く、何度戦っても仲間にならないことがほとんどです。
採用活動でも同じことが言えます。優秀な人材ほど多くの企業から声がかかり、内定も複数獲得します。そのため、簡単に自社を選んでもらえるわけではありません。何度断られても諦めず、出会いを増やし続けることが大切なのです。
最初は弱いモンスター(ブラウニーやゴーストなど)でも、馬車に入れて辛抱強く育てていくことで少しずつ強くなり、最終的にはボス戦でも活躍する「大器晩成型」の仲間になることがあります。
最初は戦力にならなくても、時間をかけて育成することで組織に大きく貢献する存在になる。この感覚は、新卒採用や若手育成に非常によく似ています。
一方で、物語終盤に仲間になるギガンテスやキラーマシンのように、仲間になった直後から即戦力として活躍してくれるモンスターもいます。こちらはまさに中途採用のイメージでしょう。経験やスキルをすでに持っているため、すぐに戦力として組織に貢献してくれます。
物語の途中では、主人公が奴隷として大神殿で強制労働させられるという展開もあります。一見するとブラック企業も驚くほどの劣悪な労働環境に思えます。しかしよく見ると作業は夕方には終了しており、残業もなさそうです。そう考えると、現代の働き方と比べて案外ホワイトな職場だったのかもしれません。
その後も主人公の人生は波乱続きです。青年時代前半の終盤では石化してしまい、長い年月を動くことすらできなくなります。まさに人生山あり谷あり。これは企業経営にもどこか通じるものがあるように感じます。
石化していた期間はおよそ8年とも言われていますが、その間も一度仲間になったモンスターたちは離れることなく主人公のもとに残り続けます。転職もせず「主人公という会社」に在籍し続けてくれる姿を見ると、思わず感動してしまいました。きっとマネジメントが上手だったのでしょう。
物語の後半では、主人公と妻の間に双子の子どもが生まれます。そのうち息子は、かつて世界を救った勇者の血を受け継ぎ、新たな「伝説の勇者」として覚醒します。
興味深いのは、ドラクエ5では主人公自身が勇者ではないという点です。主人公は仲間を集め、組織を作り、困難を乗り越えながら道を切り開いていきます。そして最後に世界を救う役割を担うのは、次の世代である息子です。
これはまさに事業承継に近い構図です。創業者や経営者は、会社という土台を築き、仲間を集め、事業を成長させます。しかし最終的に企業を次のステージへ導くのは、次の世代の経営者であることも少なくありません。
ドラクエⅤの主人公も同じです。自分が勇者として世界を救うのではなく、次の世代が活躍できる環境を作り、未来を託していく。いわば「組織を作る経営者」の役割を担っています。
祖父パパスの代から続く物語が、主人公を経て息子へと受け継がれていく姿を見ると、企業経営における世代交代や事業承継の難しさ、そして大切さを考えさせられます。
採用や人材育成のヒントは、意外にもこうしたゲームの中にも隠れているものです。ドラゴンクエストから学んだ組織づくりの考え方を、これからの採用活動にも活かしていきたいと思います。
ちなみに私はビアンカ派です。当社では、ゲーム好きな採用担当者からのご連絡もお待ちしております。

