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求人はり紙投稿アプリ「ジョブリストコレクト」終了の見解
雑記・日記・備忘録株式会社リスタが運営していた求人はり紙投稿アプリ「JOBLIST Collect(ジョブリストコレクト)」が2022年5月にサービス終了しました。
2020年5月のリリースでは投稿数が200万件を突破するほど成長しており、副業として稼いでいたユーザーも多かったらしく、インターネット上では惜しまれる声がありました。
過去には株式会社インターワークスが同じコンセプトである求人張り紙投稿アプリ『ぽけじょぶ』を提供していましたが、こちらも2019年にサービス終了しています。
こうしたユーザー投稿型サービスは伸びやすいですが、マネタイズが非常に難しいというデメリットがあります。アドセンス広告で稼ごうとしても、月間200万アクセスあっても100万円も稼げません。サーバー保守などを考えるとジョブリストコレクトは収益化できていなかったかもしれませんね。
人材募集には様々な手法がありますが、もっともメジャーなのが求人サイトでの求人募集です。ただ、マイナビバイトやタウンワークなど求人サイトに求人広告出稿するには広告掲載料金がかかります。
店長や経営者からしたら「求人募集したいがお金をかけたくない」「お金をかけられない(かけるほどではない)」といった悩みがあり、求人張り紙は簡単に無料で始められるので、積極的に活用している店舗もあります。(ただ効果は薄い)
求人はり紙投稿サービスという既存の求人メディアでは吸い上げられない求人募集を吸い上げ、マッチングさせるビジネスモデルはユニークではありました。
一方で、求人張り紙をちゃんと管理できていない店舗も多く、すでに募集終了しているのに貼られたままの張り紙も多く目にします。いつの時点で貼られたのか不明で、なかには最低賃金以下の求人も見受けられます。
地域別の最低賃金を下回っていたり、時給が「委細面談」としか書かれていない求人はり紙が、求人はり紙投稿サービスにも見受けられ、写真投稿日も不明だったので、「これで応募する人がいたら不幸なことが起きるな…」と求人広告屋からするとモヤモヤが残る部分もありました。
サービス提供会社がプラットフォームに徹するサービス(例:掲示板サービスやクラシファイド)は、雇用主と求職者が直接マッチングすることになり、トラブルになりやすいです。裏バイトや闇求人の温床になるため、犯罪に使われる可能性もあります。
求人はり紙にスポットをあてたサービスは目の付け所は面白かったですが、収益化含めて色々と課題があったと考えられます。
2022年10月に職業安定法が改正され、「求人等に関する情報の的確な表示の義務化」が明示されたので、求人張り紙という採用手法をデジタル展開するのは、より難しくなったと言えます。
もともと求人張り紙という手法はアナログ手法なので、デジタルとの相性は良くなかったという結論に至ったと言えます。
求人張り紙もいいですが、当社では求人広告を始めたいという企業様からのお問い合わせをお待ちしております。